王の舞の維持継承

平成13年までは清義社によって維持継承されていました。 平成14年から王の舞保存会が清義社と協力関係を持ち運営に当たっています。

清義社とは

麻生区内の青年組織であり、昔は若連中と称していましたが明治に清義社と命名され、 区内の男子が数え年齢で15歳になると入社が義務付けられました。 他集落から養子に入った者で年齢の超過した者も1年間は務める義務があります。 清義社に入社すると、区内の各行事においては一人前の扱いを受けることができます。 以前は宿(いわゆる若衆宿)を依頼し、そこの主人が社長を務めましたが、宿制度の廃止に伴い区長が社長を務めています。 退社は昭和20年頃までは28歳(未婚者は若干遅かったそうです)でしたが、その後青年層の減少に対応して30歳、 35歳と変化し、現在では40歳までとなりました。清義社は一人前の区民になるための教育の場でもあるようです。

王の舞保存会

保存会は、従来は対外関係上、麻生の区長を保存会長として、清義社員で構成されていました。 しかし近年、清義社の人数が減少したことや、価値ある文化財の存続を確かなものとして維持継承するため、保存会の見直しを図りました。 1年間の検討の結果、 平成14年から、次の様に組織を充実して運営に当たっています。

会長1名
副会長(舞担当)1名
副会長(囃子担当)1名
委員(舞担当)3名
委員(囃子担当)3名

尚、区長は相談役として必要に応じて参加します。

役員合計10名
保存会会員区内全戸 48戸

経費として、区内1戸当たり年間2000円の会費を徴収し運営をしていますが、祭具の整備に当たっては別途負担を求めることになるでしょう。