祭礼前日(麻生の八幡神社)

神事

午前8時ころより、麻生の八幡神社で区民による神事が行われます。そこで翌日の祭礼にお供えする御幣と御膳を作成します。 区民がお供えを作成している間に、舞人は付人とともに町内の和田集落の海岸に出向き禊ぎをします。その時にホンダワラ(海草)と塩水を採取してきます。

お供えの作成が終わると、舞人は初めて王の舞の衣裳を付け、当屋(集落センター)に向かって1舞します。舞が終わると、区民は一応解散します。

お神酒

午後3時頃から、区民あげての祝宴が始まります。それまでに区民は1戸に1皿の酒の肴を集落センターに持参します。 しかし、平成18年からは酒の肴の持参は簡素化により取りやめになりました

祝宴は夕方まで続き、5時頃に王の舞が氏神の八幡神社に1舞奉納され、祝宴の終了となります。 この舞には祝宴に参加しない区民や他の人たちもわざわざ見物に訪れます。

お通夜

午後9時頃から夜食を摂りながら灯明をともし、御幣と御膳の番をします。 参加者は、翌日彌美神社の祭礼に参加する男子、及び区民の半分が1年交替で参加することになっていましたが、 毎年参加する区民が少ないため、平成16年から全戸が参加することに改められました。

昔は「お通夜」の名称の通り、参加者全員で朝まで番を努めましたが、近年は深夜まで努めて区民は帰宅します。 その後は当屋が朝まで燈明を絶やさないように御幣、御膳の番をします。

舞人はお通夜には出席せず、当屋宅で入浴し就寝します。

このときの浴槽には神事のとき和田海岸から採取した塩水とホンダワラが入っています。

舞人の入浴後、祭礼に参加する役割のある人はこの風呂に入るか、海で採取してきた塩水で手足を清めます。