ウインレーシングクラブ 01年産駒
マリアマッジョーレの01年産
父カリズマティック 母マリアマッジョーレ 母父Mtoto 募集価格4200万円
本馬は特にバランスも悪くなく、それほど気になる部分がないようにも思えるが、
各部をしっかり見ていくと所々に気になる点が少し見えてくる。
まず前躯の造りだが、本馬はかなりの寝肩で、キ甲から胸前までのラインが普通の馬達より寝ている。
このラインは長距離体型・短距離体型を見分けるのによく使われるが、寝ているのは長距離型の方である。
ただ本馬のようにここまで寝ている馬も少なく、極端に出た形はあまり良いとは言えない。
また自然と走るフォームも首が高くなる傾向があり、フォームにロスが生じる可能性もある。
ただし今後の成長により、キ甲が抜ける時期に来れば全く普通に戻ることも考えられ、即マイナスではない。
後はトモ。その形自体は悪くないものの、やはりもう少し大きさが欲しい。ただ、これは欲目の範囲。
正直、募集価格が高い。もう少し安ければ楽しめないこともない馬だと感じるが・・・。
ティアラUの01年産
父ダンスインザダーク 母ティアラU 母父ダンジグ 募集価格2400万円
やはり毛色というのは遺伝の強さを伝えるひとつの目安だと思ってます。
もちろんそんなことは自分自身もあまり気にはしませんが、どちらかというと、というレベルです。
この馬は芦毛に出ています。お母さん方の毛色が出ているのですが、
その割にはダンスインザダークの特徴がよく出てると感じます。
胸囲もしっかりありますし、脚長で胴も長め。そしてトモが華奢な造りまで。
ダンスインザダーク産駒はそれでも成績を残してきていますし、
多少トモの造りが弱々しく映っても問題無し。逆にうまく遺伝していると思うべきでしょう。
顔も悪くはありませんし、色々な意味で楽しみな一頭です。△の上。
ケイワンハートの01年産
父メジロライアン 母ケイワンハート 母父スティールハート 募集価格2400万円
サクラバクシンオーやメジロライアン産駒を見ていて思うことは、
これらの産駒は、幼少期における馬体の出来不出来はそれほど大きな差にならないということ。
良い馬体でも全く走らなかったり、逆に悪い(様に見える)馬体でも走ったりする馬が多い。
もちろん、その感じ方は他の種牡馬の産駒の傾向に比べると、である。
本馬はメジロライアン産駒。ライアン産駒は一様に筋肉がしっかりとその役目を果たすため、
鍛えていけばどんどん筋肉質な馬体となっていく。またそれが負担とはならないのがライアン産駒。
長距離も十分にこなす。本馬もまた筋肉質であるが、馬体バランスしっかりしており問題無い。
前躯はまだこの先どのようになっていくか分からない部分はあるが、トモの造りは良く、
今後の成長分を十分に賄えるだけの造りにあると言えます。今後の成長が楽しみな馬です。▲の上。
オンリーロワイヤルの01年産
父Kingmambo 母Only Royale 母父Caerleon 募集価格4800万円
外国産馬らしく募集時点で、もう既にレースに出れそうなくらいの馬体です。
バランスはとても良く、各部にしっかりと筋肉が付いておりとても見栄えのする体型。
筋肉質でやや胴が詰まった辺りなどはキングマンボ産駒の特徴がよく出ていると感じます。
2000mまでの競馬で、ダート傾向でしょうが芝でも十分こなせるのではないかと思います。
これだけの完成度があるため、今後の成長力はそれほど見込めないかも知れませんが、
現状でこれだけの馬体を披露できるのは、それ以上に大きなアドバンテージ。
顔つきも悪くなく、当然デビュー戦から狙っていけるだけの馬だと感じます。▲の上。
ハートリープスの01年産
父サッカーボーイ 母ハートリープス 母父ビーマイゲスト 募集価格1400万円
一見しただけではバランスが良い馬だという感じがするのですが、各部を見ていくと気になる部分があります。
一番の大きな欠点は、やはり後肢の造りの悪さ。特には飛節の角度がキツ過ぎるということです。
このくらいのキツさで走らせてくる種牡馬は、個人的にはサンデーサイレンスくらいではないかと思っています。
ダート戦にはあまり向いていない様で、強靱な筋力がないとなかなか使いこなせない造りです。
サッカーボーイ自身とは違い、その産駒達は総じて瞬発力に乏しく、強靱な筋肉という点では劣ります。
繋は立ち気味ですが、これは今後の成長によって角度がつき、問題が無いようになるでしょう。
前躯の造りはこの馬の良いポイントのひとつで、今後の成長という点では疑問ですが、形良くまとまっています。
個人的には嫌いな部類ではなく、今後の成長度合いによっては大きく変化し楽しみのある馬だと感じました。△の上。

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