ラフィアンターフマンクラブ00年産

共同馬主クラブで唯一、社台系列に対抗しようという心意気が感じられるクラブです。
オーナーブリーダーで育成に力を注ぎ、募集価格は低めに設定。なんと言っても社長が魅力です。
その馬を見る天才、岡田氏が選りすぐった馬達を、更に自分の目で選別するんですからねぇ。
でも、募集価格を安めにしようという考えがあるため、牝系はお世辞にも良いとは言えません。
この辺りはクラブが上昇すると共に高いレベルになるでしょう。もちろん価格も高くなるでしょうが・・・
牡馬にはマイネル・牝馬にはマイネという冠名が付きますが、ダービーを獲ったら無くすらしいです。
キンコーダイバーの00
父エアダブリン 母キンコーダイバー 母父ディープダイバー 募集価格1300万円
エアダブリンの産駒になりますが、良い意味でも悪い意味でも父に似てしまったと言う感じです。
脚長の体型にしてはバランスは取れていますし、作りに無理な部分が無く成長分も見込めます。
前躯の作りなどは下地がしっかりとしており、これからますます良くなっていくこと間違い無しです。
ただエアダブリン自体もそうであったように、この馬の欠点はトモの弱さでしょうか。
幅・長さ・形などは問題無いのですが、筋肉の付き方などから、この先の成長分となると疑問です。
エアダブリン自身もその欠点を持っていて実績を残した馬ですから、
それ程気にすることは無いのかも知れませんが、短い距離でプラスに出ることは無いのは確かでしょう。
本馬自身は長い距離が良いというより、短いよりは長い方が良いという適正距離になると思います。
特に他に気になる点はありません。上で述べた気になる点もエアダブリン産駒でなかったら気になりません。
顔も問題ないですし、トモの課題さえクリアすれば面白い一頭だと感じます。▲の下。
スガパレスの00
父サクラチトセオー 母スガパレス 母父クリスタルパレス 募集価格2000万円
私がラフィアンのパンフレットを見て、目に止まった何頭かの内の一頭です。
全体的にもバランスが良く、すぐに目に付くようなマイナス点は見当たりません。
顔も父に似たようで悪くないですし、脚の出来も悪くなく綺麗。繋ぎの角度・長さも丁度良いくらいです。
ただやや背が短く出たことで、距離は父と同じくらいの適正となるのではないでしょうか。
この馬で気になる唯一の点は、トモが弱く見えることです。幅・長さ共にやや足りません。
ただ、本馬の馬体の作りは明らかに父似なので、トモに関するこの先の成長は問題ないはずです。
募集価格の2000万円は決して安いとは言えませんが、十分に楽しみのある馬だと思います。▲の上。
シルバージョイの00
父サンデーサイレンス 母シルバージョイ 母父シルヴァーデピューティ 募集価格9000万円
今のラフィアンには珍しい、サンデーサイレンス産駒です。
しかも募集価格が9000万円と高く、セレクトセールでの購買額が4700万円らしいのでかなりの上乗せ。
ラフィアンでは岡田社長が上乗せを大きくする馬は走る、と言う話も聞いたことがありますが、この馬はどうでしょう。
バランスは決して悪くはありません。ただ気になるところが多い馬であることは確かです。
まず一番マイナスなのが顔です。これはかなりの欠点に感じます。この部分だけで出資意欲は沸きません。
しかし、とりあえず馬体の各部を見ていくと、これと言って気になる部分がないんですよね。不思議な馬です。
(多少、繋の角度がきつく感じるのが気になる部分の1つであり、逆に後肢の作りは良い出来です。)
気になるところは多く感じるのだが、各部の作りは悪くない。結局各部の結合具合、まとまりが悪いんですね。
ただ全体的な馬体のバランスは悪くないのでこれは大きな問題にはならないと感じています。
ディジェナレイトギャルの00
父Skip Away 母Degenerate Gal 母父Degenerate Jon 募集価格14000万円
良い馬ですね。言葉ではなかなか言い表せませんが、品があるというのでしょうか。
数々の募集馬のパンフレットを見ていても、こういう印象を受けるのは希です。
顔が素晴らしく良いですね。目の付き場所、鼻の大きさ・皮膚の薄さ。顎っぷりも悪くない。
馬体はゆったりしてますし、この先の成長でどう変わってくるのか楽しみなくらいです。
トモはどっしりと幅・長さ共にあり、とても好印象。それでいて成長分を残しています。
それに比べると、やや前躯が弱い印象を受けるかも知れませんが、むしろこれくらいで良いです。
後、欲を言えば背中のラインと言うことになるのですが、本当に欲のレベルです。
魅力ある一頭ですが、募集設定額を考えると尻込みします。
しかし、それを考えてもこの評価は付けられる一頭と言えるのではないでしょうか。

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