番外編 診断依頼のあったお馬たち・・・U

ここは、自分の怠慢で馬体診断していないクラブ・募集馬がありまして、(ごめんちゃい)
「見たい馬が載ってない!」という方達から馬体診断の依頼を受けた馬達の診断です。
クラブ別でとりあえず分けました。年齢などはバラバラにのってるかも知れませんのであしからず。
御免なさい。これはたかぼーの見た正直な感想です。×付いたりしてますが気になさらないよう・・・
(これより前に依頼のあった馬の診断は記録が残ってないのです・・・)
ここは 
友駿 ユニオン ラフィアン ロード ローレル です。

トウキョウU(友駿)
父トニービン 母ミシガンシチー 母父ロイヤルスキー 募集価格2400万円
最近昔ほど大物が見られなくなったトニービン産駒ですが、最近ジャングルポケットが出たように、
トニービンの様な大種牡馬でも、亡くなった後に産駒が走り出す傾向はあるようです。
本馬に関しては、特に大きく気になるようなマイナスは見あたりません。
多少、前脚が細めに出たことと、胸囲の幅がそれ程無いことぐらいでしょうか。
しかし、トニービン産駒に関しては、そのような傾向が多く見られ、実際活躍している馬も少なくありません。
よって、胸囲の幅が狭いのはそれ程マイナスと考えなくても良さそうです。
牝馬にしては後肢がしっかりしていますし、柔味もありそうです。
今後の成長次第で大きく変わっても不思議ではなく、評価は▲に近い一頭です。
バルセロナU(友駿)
父エリシオ 母ビクトリヤシチー 母父ハードツービート 募集価格1800万円
無理でしょう・・・。
あまり血統で判断したくないのですが、
このエリシオという種牡馬の産駒でこれまでまとも(言葉悪いですが)な産駒を見てません。
社台ではかなり力を入れてる種牡馬なので、繁殖の質が悪いと言う事は考えられません。
↑のラムタラもそうですが、しばらく様子を見た方が良いでしょう。
馬体的にはバランスが悪く、特に前駆の物足りなさは否めません。
顔は悪くないのですが、顎っぷりが弱くこれからの成長の妨げになる可能性があります。
手を出さないことが無難と思える一頭です。
アテネU(友駿)
父サンデーサイレンス 母ヤンゲストシチー 母父ミルジョージ 募集価格4400万円
多少脚が短めですが、胴がゆったりと出て、印象は悪くありません。
牝馬にも関わらず、胴・腰付きがしっかりしてるのは好感が持てます。
なによりこの馬のポイントは後躯の出来。文句の付けようがない形です。
それに比べ前躯は包み込むような深さが少し足りません。
それでもSS産駒であれば、ある程度盛り返してくるでしょう。それ程心配はありません。
欲を言えばもう少し顔に闘争心が感じられればもっと良かったのですが。
以上を踏まえても、十分活躍が期待できる一頭だといえます。
パリU(友駿)
父ブライアンズタイム 母ティムズシチー 母父タイテエム 募集価格3000万円
今見てる写真(公式HP)が、立ち姿がしっかり取れていなく見にくいのですが、
立ち姿のとれる馬、とれない馬でも判断が出来る部分もあります。
あまりしっかり立ち姿がとれる馬よりは、この馬のように崩れた姿を見せる方が、
馬体の筋肉・関節の柔らかみなどがあるとの判断が出来ます。
立ち姿が悪いから、精神的に幼いとの判断は、1歳2歳の募集写真の判断では愚かです。
この馬の馬体自体、バランスは悪くなく、大きなマイナスも見あたりません。
牝馬ということを考慮しても、多少線が細い感もありますが、
BT産駒だけにこの先、まだまだ良い方向に変わってくるでしょう。
それにしても首差しから顔にかけて、特に顔ですがもろさが見えるようで、気に入りません。
PEGASUS−3(ユニオン)
父ブライアンズタイム 母アイオーユー 母父ヤマニンスキー 募集価格8400万円
ウソ偽りはありません。私はこの馬をしっかり見たいがためにユニオンにパンフ請求しました。
明らかにユニオンのパンフの中では一頭雰囲気が違います。
誰の目に見てもその違いは明らかなので、募集価格の8400万円は頷けるところです。
よくゴロンとした産駒を出すブライアンズタイムにしてはスッキリ出ました。
毛色もそうですが、母方のアイオーユー(カブトヤマ記念GV・他7勝)やヤマニンスキーが出たのでしょうか。
ただ、馬体は窮屈な部分が無く、かなり高レベルの一頭です。また顔も素晴らしく悪いところは見あたりません。
しかし、今の馬体でそのまま行っても通用しません。全体的にまだまだ薄いので必ず成長分が必要です。
まぁ、父がブライアンズタイムなので、その点は安心してみていられるような気はしますが・・・
成功しているブライアンズタイム産駒の傾向と少し違うタイプに出たことで、
本馬にとってそれがどう転ぶかは非常に興味をそそられるところです。
そういった未知な魅力も含めても、資金に余裕があるのなら出資してみたい一頭です。
PEGASUS−4(ユニオン)
父ラムタラ 母アンセストラルダンサー 母父サイベリアンエクスプレス 募集価格5250万円
凡馬でしょう。今までの傾向からもラムタラ産駒は様子を見た方が無難です。
バランスは悪く、部位部位で見ても推せるところは余りなく、マイナス点ばかりが目に付きます。
顔も目つきも、あまりよろしくありません。
ラムタラ×母(伊1000ギニー(GU)勝ち馬)という血統だけで5250万円という、
決して安くない強気な募集価格になったと思われます。
馬代金5250万円を取り戻せるような馬ではないと思われます。
パンフの解説や血統、募集値段に騙されてはいけない一頭でしょう。
PEGASUS−53(ユニオン)
父ニホンピロウイナー 母イスズリフレッシュ 母父フィリップオブスペイン 募集価格1575万円
馬体からそれほど強烈なインパクトは感じませんが、
トモの造りなどはいい形をしていて印象は悪くありません。
ただ一つ気になる点があり、前脚の開き具合がどうも広すぎるような気がしてなりません。
横姿の写真しか見ていないので何とも言えないのですが、一度前からの写真を見てみたいものです。
やはり脚と脚の間が広がりすぎているのは良くありません。(がに股のような感じかな)
走るときに力が分散してしまい、力がシッカリと地面に伝わらないですから。
こればっかりは写真ではわかりませんので、パンフの写真だけで出資するには多少の勇気がいるでしょう。
ただそれで走っている馬がいるので、必ずしも絶対駄目と言う事ではありませんが・・・
そういう点も考慮してこの様な評価になりました。(本来△評価です)
アンダージョ−ジの99(ラフィアン)
父スキャン 母アンダージョージ 母父ミルジョージ 募集価格2000万円
バランスがよい馬で、脚も綺麗で印象は悪くありません。
まだまだ前躯・後躯などいたる所に未完成部分が多く、成長が待たれます。
本馬の筋肉質の体型のようで、その点での成長は心配いりませんが、骨格などの成長力がこれからのカギです。
スキャンというダートで実績のある種牡馬の産駒ですが、脚元などを見ると芝でも対応出来そうな気がします。
ただ逆にそれが中途半端な印象を受けます。ダート・芝兼用といえば聞こえは良いですが・・・
しかし、それらをクリアするようなら見所がありそうな一頭なので、これからの成長に期待したい所です。
2000万円の設定価格は個人的に多少高いように感じられますが・・・
イセノトウショウの99(ラフィアン)
父シンボリルドルフ 母イセノトウショウ 母父トウショウボーイ 募集価格1600万円
全体的に細身ですが、バランスが良い馬で脚も綺麗ですね。
シンボリルドルフ産駒は気性面が1つのカギになるので、顔つき・目つきに注意が必要です。
本馬は顔は良いですが、目つきからは多少危うさも感じられますね。でもこれくらいなら範囲内です。
鼻の穴も皮膚が薄く大きそうで良いですね。見落としがちですが、大事な部分です。
これだけスマートでバランスが良く、繋ぎもゆったりとなると適正は芝になるのでしょう。
この先徐々に筋肉を付けて、成長していくのを考えると非常に楽しみな一頭です。
ウイルムーンの99(ラフィアン)
父ビワハヤヒデ 母ウイルムーン 母父ミルジョージ 募集価格1200万円
牝馬にしてはしっかりとした前躯を持ち、体の柔らか味もありそうです。
ただ全体的にそれ程インパクトがある馬体ではなく、印象度は良くありません。
ビワハヤヒデはまだ大物産駒は出せていないので、もう少し様子を見た方が良いのかも知れませんが、
本馬は大きなマイナスもなく、そう言った点では楽しみはあると思います。
姉のメイショウアヤメは2歳線スピードを武器に戦えた馬でしたが、本馬はもう少し時間が掛かりそうです。
カイウンカンノンの99(ラフィアン)
父ティッカネン 母カイウンカンノン 母父アスワン 募集価格1400万円
困りましたこの馬は・・・(笑)
ティッカンネンは思い入れのある馬。好きなんです。
まともな判断が出来るかな?と馬体を見たところ参りました・・・(笑)
好きなんですよねぇ、こういう馬体。コンパクトにまとまった筋肉質な馬体。
骨太で綺麗な脚をしています。良いですね。自然と故障の確率は減ります。
前躯はまだまだですが、ティッカネンが重厚な前躯を持った馬でしたから。
そこに期待したいところです。
いいなぁ、この馬。欲しくなってきた。(笑)
個人的なものも入ってるかも知れませんが、少し高めの評価で・・・(実際は▲かな・・・)
ガルフィアンの99(ラフィアン)
父サマーサスピション 母ガルフィアン 母父グリーンダンサー 募集価格2500万円
全体的なバランスは決して悪くなく、
各部の一つ一つを取ってみても大きなマイナスは見あたらない。
しかし、その部分部分の調和がとれていないのか、スピード感に乏しい印象を受ける。
アバウトな表現になってしまうのが嫌だが、伝わってくる雰囲気が今ひとつで出資に踏み出せない。
各部の作りが良くても、全体的な印象が低い良い例である。
2500万円と募集価格も決して安くなく、それも考慮すると、この評価が良いところである。

クイックトゥクウィブルの99(ラフィアン)
父ファーマウェイ 母クイックトゥクウィブル 母父フィットトゥファイト 募集価格2200万円
非常に見栄えがする馬体で、バランスも申し分無しです。
この写真では顔がハッキリと見えずらい事が残念でなりません。
一度ハッキリと映った写真を見てみたい一頭です。
(その後の情報で、やはり顔付きが良くないことが分かり評価を下げました。○→▲)
気になるところは(顔を除けば)トモの幅くらい。
それ以外は素晴らしいところばかり。
バランスは飛び抜けて良いし、首差しはシッカリとした筋肉で作られ、その上しなやか。
首差しからトモに流れるラインは綺麗なスロープを描き好印象。
トモは切れ具合から瞬発力もありそうで、長さがあるのが良い。
父の産駒からはダートの短距離タイプが多く出る傾向にありますが、
本馬の現時点では、そういった傾向とは多少違いそう。
ラフィアンのマル外で不思議な気はするが、期待も込めてこの評価。
センシューリーブの99(ラフィアン)
父タマモクロス 母センシューリーブ 母父ラッキーソブリン 募集価格1300万円
どうでしょうか・・・バランスは良いのですが、全体的に少しづつ足りなく頼りないです。
この感じでは本格化までも時間も掛かりそうな気がします。
が、しっかりとした芯は感じられる馬なので、その辺りに期待したいところです。
ただ時間が掛かること、牝馬であることなどを考慮してしまうと、
現時点でのこの馬体ではなかなか強気にはなれません。
タガノジェンヌの99(ラフィアン)
父ブラックタイアフェアー 母タガノジェンヌ 母父ノーアテンション 募集価格2000万円
良い馬ですね。脚がスラッと伸びて長いにもかかわらず、バランスは申し分なし。
飛節の角度もこれぐらいで良いですし、トモの形も悪くありません。
胸にシッカリとした筋肉がすでに付いているのでわかりづらいですが、
胸囲はもう少しあっても良かったですね。
筋肉質な馬体で、芝よりダートの体付き。
ただ顔にもう少し覇気があれば良かったのですが・・・
ハルツームの99(ラフィアン)
父オペラハウス 母ハルツーム 母父ターゴワイス 募集価格1200万円
オペラハウス産駒にしてはシッカリとした前躯を持って出たんですが、その他が悪い。
まず、全体的なバランスが良くない。他に顔、脚の貧弱さ、トモの形と幅の狭さが目に付きます。
あと、首さしも貧弱。全体的に力強さが無く、貧粗な作り。
これでは出資を考えるのがためらわれます。
ビューティーアンバーの99(ラフィアン)
父タイトスポット 母ビューティーアンバー 母父アンバーシャダイ 募集価格1500万円
これまでタイトスポット産駒をあまり見ていないだけに、何とも言えないところもあるが、
本馬は脚も長く、胴体もスッキリと見せていて、母方寄りに出たんではないかと思える馬体。
前も後ろもサイズがひとまわり足りない感じだが、アンバーシャダイ側に出ているのであれば問題ない。
バランス的には何の問題もなく、良い部類に十分入る程の出来。
全体的な印象としては、早いうちから成績を出せる方ではなく、じっくりと時間をかけて。
その点でラフィアンは、じっくりと行くような印象がないので気掛かりではあるが・・・
目付きの判断が難しいが、問題ないと見る。時間をかけていければ面白い一頭。
マイネアリーナの99(ラフィアン)
父ブライアンズタイム 母マイネアリーナ 母父カツラギエース 募集価格2400万円
まず、ブライアンズタイムで2400万円の設定価格。安く感じてしまいます。
馬体の方は化けるBT産駒と言うことで、逆に気にしない方が良いのかもしれませんが、
現時点では必ずしも誉められたものではありません。
ほとんどの部分において(脚は悪くありません)幼く、見栄えはよくありません。
ただ欠点という欠点はなく、これから順調に成長を続けるのであれば、BTだけに化けても不思議ありません。
現時点での馬体では良い評価は出来ませんが、将来性、値段的な魅力もありこの評価です。
マイネエクセルの99(ラフィアン)
父ペンタイア 母マイネエクセル 母父タマモクロス 募集価格1500万円
バランスが悪く、各部を見ていっても平均以下が多く見られます。
その中でも気になるところは、目つきと腕付きの悪さ。
少しキツイですが、本馬は良いところを探すのが難しい程です。
大成するのは難しいと思います。
マイネオリーブの99(ラフィアン)
父ブライアンズタイム 母マイネオリーブ 母父サッカーボーイ 募集価格1800万円
やはり本馬の一番のウイークポイントは短く立った繋ぎでしょう。
それ以外はさほど大きなマイナスはなく、むしろ好馬体の部類です、
なかなかのバランス、牝馬にしては立派な胴付き。
利口そうな顔など、良いところが多く見られます。
繋ぎの取捨ですが、立っているから×と簡単には言えません。
が、今までそれで走った馬は少ないことは事実です。
それが原因なのか、ブライアンズタイムでこの価格設定は魅力と言えば魅力です。
マイネオシーマの99(ラフィアン)
父アンバーシャダイ 母マイネシーマ 母父ニッポーテイオー 募集価格1000万円
まだ幼いながらもシッカリとした前躯を持ち、
なおかつスッキリとした印象を受けるのはアンバーシャダイが出てるのでしょうか。
四肢もシッカリと伸びて、飛節の角度もこんなもので良いでしょう。
ただ、馬体のバランス的には何の問題もないのですが、顔から受ける感じが良くありません。
もう少し一本筋の通った目つき顔つきをして欲しいものです。
たかが気性、されど気性です。これが無くてはいくら好馬体でも意味がありません。
そういったことから馬体が良くても強気にはなれない一頭です。
ミセスフォーロンの99(ラフィアン)
父ソウルオブザマター 母ミセスフォーロン 母父モガミ 募集価格2000万円
バランスはさほど大きな崩れもなく、まずまず。
腹構えもどっしりとして立派なものの、首差しは貧弱で顔も良くない。
首から背に流れるラインも美しくなく、疲労がとれにくい形。
トモの形も今ひとつ。
一番気に入らないのは飛節の角度。
立ちすぎで力強さに乏しい。
(実際飛節が立った形で走ってる馬はいるが、その類はまれである。)
この馬体では、この評価で致し方ない。
リアルマニイの99(ラフィアン)
父ダイナガリバー 母リアルマニイ 母父リアルシャダイ 募集価格1400万円
バランスはしっかりと取れているが、胴詰まりで筋肉質。
パワータイプで中距離以下。適正は短いところ。こぢんまりとまとまった一頭。
多少胸囲が足らず、成長に期待したいところだが・・・
顔は特徴があるが悪くなく、脚もまっすぐで綺麗。
個人的に好きな部類に入る馬体で、このような血統に頑張ってもらい。
血統から見てもこの値段設定は安くなく、それも考慮してこの評価。
リバーラスの99(ラフィアン)
父スターオブコジーン 母リバーラス 母父マルゼンスキー 募集価格2000万円
初めて本馬の馬体を見たとき、ユーワファルコンと印象がだぶりました。
なるほど、父がスターオブコジーンなんですね。それだけとは言えないですが、
トモ高の体型、皮膚の厚さなど、第一印象が似ていました。
もちろん、前躯などはまだまだ及びません。トモも幅はありますが長さが足りません。また形も良くないです。
この先、ユーワファルコンと比べ、どこがどの程度差が出てくるか見てみるのも面白そうです。
BMSがマルゼンスキーと魅力もあるのですが、馬体の魅力はそれ程でもありません。
カルメンジョオーの99(ロード)
父ラストタイクーン 母カルメンジョオー 母父ミルジョージ 募集価格3000万円
第一印象はとても素晴らしい馬です。
ラストタイクーン産駒には比較的前躯のインパクトが弱い産駒が多いですが、
本馬に限ってはしっかりとした胸囲を持ち、その傾向は見あたりません。
ややトモの作りに不備があるものの、バランス等は素晴らしいものです。
2歳戦からの活躍が期待できるのではないでしょうか。
ただ、惜しいかなこの馬の欠点は顔。小さく短めに出て、鼻の穴も小さい。
馬体の出来はかなりのレベルにある一頭。この点が悔やまれます。
シュバルヴォラントの99(ロード)
父ドゥマーニ 母シュバルヴォラント 母父クリスエス 募集価格4000万円
バランス的には悪くはないが、馬体から受ける印象はそれ程強くない。
やや脚が短く、ダンジグ系らしくコロンとした形で短いところ向き。
部分部分で見ると後肢の作りも良いし、前躯の作りも良いとは言えないまでも悪くない。
その他の部分も平均以上のものは備えており、
大きなマイナスはない馬だが、馬体全体から訴えてくるものが薄い。
馬体から受ける印象程に出資意欲が沸かない一頭である。
シュンレイカの99(ロード)
父ヤマニンゼファー 母シュンレイカ 母父クラウンドプリンス 募集価格1200万円
ロードで募集価格1200万円、それ程期待を持って見れなかったのだが、金額以上に好馬体。
しっかりと胸囲もあるし、トモの形も良い出来。幅も長さも十分にある。
欲を言えばもう少し腕付きが下がっていれば良かったが、欲を言えばのレベル。
写真が見にくく、細かい部分や顔などがハッキリと分からないところが残念だが、筋肉量も豊富で、
早めの時期から十分楽しめる逸材でと思われる。距離は長いところがむく馬体ではないが、
短いところでは活躍できそう。もう一変わりしてくれば、楽しみもグッと増す馬体の持ち主。
1200万円の募集設定でマル父・マル市。その点も踏まえこの評価。
シンコウラブリィの99(ロード)
父ブライアンズタイム 母シンコウラブリィ 母父カーリアン 募集価格8000万円
父はトニービンと違いますが、兄のロードクロノスの募集時にそっくりです。
兄の馬体で不満であった、胸の深さが物足りないところまで瓜ふたつです。
兄は前躯が物足りないまでも、それでもコツコツと勝ち上がり6勝をあげています。
そういうことでも、兄の活躍は本馬にしては心強いものです。
ただ兄の良いところであったトモに関しては、本馬はやや落ちると見ます。
幅は十分にありますが、いかんせん長さが足りません。
前述の前躯を除けば気になるところはこれぐらいです。
父が成長力に富んだ系統だけに、前躯もトモもそれに期待できるはずです。
この馬体で活躍してる兄がいる事で期待は高まります。
ニアーザゴールドの99(ロード)
父ナリタブライアン 母ニアーザゴールド 母父シーキングザゴールド 募集価格3000万円
兄にロードプラチナムがいる魅力有る血統。
兄は全身筋肉の塊ですが、妹もそれの例に漏れず筋肉質。良いですね。
母系のシーキングザゴールド色が出てるのでしょうか。
父がナリタブライアンに変わりましたが、これも良い方に出たのではないでしょうか。
今までナリタブライアンでこんなにシッカリと馬体を出してきた牝馬も少ないです。
牝馬に似合わず深い胸、力強いトモが好印象。
しかし、この馬の一番のウイークポイントは脚元です。
この細い管でこの筋肉質のボディを支えることが出来るのか・・・
脚元に悩まされ続けるケースが出てくるかも知れません。
脚元に大きな弱点はあるといえ、この血統でこの馬体、魅力は大きいです。
ハイドロカリドの99(ロード)
父ブライアンズタイム 母父ヌレイエフ
まず第一印象はブライアンズタイムにしてはしっかりと馬体を出してきたなという印象。
ブライアンズタイムにしては上等な馬体です。そしてバランスも悪くない。
肩から胸にかけてやや薄い気がしますが、血統的にも成長力ありますし問題なくなってくるでしょう。
やや詰まって出た体型が成長にどう影響するか・・・
トモは幅もシッカリとあり力強い。繋ぎは長さ角度とほぼ理想的。
やや顔が小さく貧弱に出たのはマイナスです。
トモは幅はあるものの、長さが足りずこれもマイナスポイントです。
7000万円という募集値段も含めて考えると、この評価になります。
カツミエコーの99(ローレル)
父マグニチュード 母 カツミエコー 母父シャレー 募集価格3675万円
ミホノブルボンの全弟になるのが本馬。
バランスは悪くありませんが、それ以外は特に強調できる点はなく、ごく普通・平凡といった馬体。
逆に大きな欠点は見あたらなく、その辺に期待したいところだが、
募集時期より成長した馬体を見比べると、後肢の力強さに欠ける。
飛節の角度も徐々にきつくなって来ているようで、あまり好ましい成長とは言えないだろう。
まだ顔などは成長に伴い、良くなった部類といえる。
ミホノブルボンの全弟と言うことだが、あまり大きな期待をするには厳しいような気がする。
タイシンリリィの99(ローレル)
父トニービン 母タイシンリリィ 母父ラディガ 募集価格4725万円
ナリタタイシンの半妹になる本馬、父がトニービンに。
胴はゆったりで、牝馬にしてはしっかりとした前躯を持ち、形も大崩れなく、
ここが若干小ぶりに出る傾向にあるトニービン産駒であることを考えると
心強い。
バランスはその前躯が目立ち、やや前勝ちの馬体も、後肢の形自体は悪くない。
多少弱さが見えるので、後肢はこれからの成長に期待する部分である。
トモは多少幅が無く、小ぶりなのが気になるが血統的にも良くなる下地はある。

あと、若干繋ぎの角度から弱さを感じるのも不安点としてあり、この部分の成長過程も見ておきたい。
兄のナリタタイシンは素晴らしい顔つきで、とても印象に残っているが、本馬はややキツメ。

ただ、レースに行ってやる気がないよりは、これくらいの主張が有った方が良いだろう。
馬体的には距離も長めを狙っていけるだけに楽しみも多い。
この血統とあって、牝馬にしては少々値が張る本馬だが、期待は十分に持てる。
ナリタレッドバードの99(ローレル)
父サンデーサイレンス 母父マルゼンスキー 募集価格5775万円
公式HPの写真が見にくかったもので顔がはっきりと分かりません。御免なさい。
顔は重要なファクターになりますので注意が必要です。
牝馬と言うこともありますが、胴もゆったりとして窮屈なところがないのは好印象。
短いところよりは長めで力を発揮できる体型でしょう。
またトモの切れ具合、筋肉の質などからはじわじわ伸びるタイプではなく、キレで勝負するタイプです。
(ちなみに↑のハイドロカリド99の方はどちらかというとキレより、長く良い脚を使う方でしょう。)
後肢の造りは個人的には非常に好きです。
↑のハイドロカリド99同様、こちらも肩から胸にかけての薄さが気になります。
募集価格を含めると評価は△。(顔の出来で上下しますが・・・良ければ▲)面白い馬になるかも知れません。
ミヤマバイオレットの99(ローレル)
父トニービン 母ミヤマバイオレット 母父ロイヤルスキー 募集価格1260万円
牝馬ですが、父がトニービンで1260万円の価格なら高くはないんでしょうね。
馬体的には多少前が重たい感じですが、この辺はそう問題になりそうではありません。
そして各部を見ていくと、所々気になるところが出てきます。
胸囲はしっかりした物を持っているにもかかわらず、前脚が頼りない。
繋ぎなどは写真が悪く見ることが出来無いのが残念です。
その前躯に比べるとどうしても後躯の物足りなさが出てきます。
少し腰尺が足りないからそう見えるのでしょう。
それでも顔などは決して悪くないですし、大きなマイナスなどは見あたりません。
今後順調に成長すれば楽しみもある一頭だと感じます。募集金額も考慮して△の上。

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