TOILET の   研 究 トイレット(べんじょ)の研究 鳥浜貝塚で木製品の出ている発掘区
  
木製のタルが ウンチのタンク
 (右 同汲み取り口)
汲み取り口(2000年撮影)    杭 群  (鳥浜貝塚発掘現場)
 犬でもウンチをする場所をやたらとこだわる、これは本能に由来するものであろう。たとえば野生の頃、外敵に襲われない場所とか。
 筑波大学人類学の西田正規教授と話ししていた時(鳥浜貝塚調査の時)、人間の死と廃棄物の処分の、理解と方法が定住の重要な条件だそうです。(右はフン石)

 そう云う、話題も鳥浜貝塚で糞石(フン石)を多量に掘り出したからだ。鳥浜人はウンチを水中に排せつしたと考えられるのは、大量の杭が打ち込まれている箇所にフン石が集中することから、そのように考える、鳥浜貝塚は水中下にできてる特殊な遺跡で、浅瀬に杭を打ち込んでいる状態が見られる。上記のタルは家に付随したトイレで田舎に今も見られる外便所ではない。
右ノ画像は掘り出した状況そのまま。下の画像、フンの形状を見ていただきたい(フン石)




1回分の一括ウンチの状況(一括して取り上げたのは
  これだけです) 1983年撮影  鳥浜貝塚    
                   
貝の堆積(主に貝殻を廃棄)する中に打ち込まれている杭。杭群と呼んだ      
(周囲は安全の為鋼矢板が打ち込まれる


  安全のため鋼矢板で囲まれる発掘区



鳥浜貝塚から出たフン石
 ものの書によれば、東京隅田川には肥料用として「汲み取り
「ウンチ」の舟が往来したと歴史書にある。古来杉板が日本の生活と建物文化の功労者で室町時代ころからの杉タルによる貯め肥料が農業収穫に貢献した。我が地方でも「肥え壷」を畑の中に埋め込んで必用な時には汲み取り肥料としてあった。「ウンチ」が重要な肥料として活用された歴史は、海外に比べて日本が時代的には早いらしい。
 トイレイの形態は、平安京や福井県朝倉遺跡などでは川に流して廃棄いたらしい。小生、なぜウンチにこだわるかを申しますと、鳥浜貝塚から出た多量のフン石を、1981年頃は「ウンコ」というような下ネタはあまり歓迎されない時代であたが、その後、、「ウンチの話」の本が北海道の先生が子供達とともに作られる等叉健康上でも重要な話題としてタブーを超越してきた。さすが学問では当時でも排せつ物として熱心に研究しておられる、学者がおられた。