キラキラと光り輝く初夏の海
通勤ラッシュ知らぬ顔
彼岸花 好きだよとつぶやいた
あなたの頬と同じ、まっかっか
ちょっと悩んで 削除する
あなたからのラブメール
満天の 星空探しに旅しよう
いやなことなど 全部忘れて
日だまりで まどろむあなたに膝枕
そばにいたい。ただ、それだけではだめですか。
窓ガラス 息を吹き付け指でかく
名前はいつもあなただけ
左目の見えぬあなたのそばにいて
身には見えない道を行くなり
排気ガス タイヤのきしむあの夜は
今では夏の海の蜃気楼
白い息 あなたに会いに行く道の
夜空に浮かぶオリオン座
もどる
寒い朝 凍える手のひらつつまれて
同じポケット暖かい