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ポートライナーを市民広場で下車すると、木立の向こうに赤茶の
楕円形のドームが目に飛び込んでくる...。
眩いばかりの日差しの中に、それは建っていた。
神戸ワールド記念ホール。
GLAY神戸公演の最終日。
少しばかり早く着いてしまった私は、歩道の日陰で時間をつぶしていた。
時折聞こえてくるリハーサルの音に、耳を傾けながら。
前日の評判が良かっただけに、今日はどんなライブを見せてくれるのかと期待が膨れる。
漏れ聞こえてきた“HEAVY
GAUGE”の力強い演奏と歌に、
メンバーの今日の意気込みが、伝わってくる様だった。
開場...。
ホール内は独特の、喧騒と、たち込めたスモークとで空気が澱んで見えた。
HISASHIが創ったSEが流れる中、次々と埋まって行く客席。
あいにく私の座席は、今までのGLAYライブの中では、最悪の場所だったかも。
それでも、聞き覚えのあるあの“ブレアウィッチ”の叫び声を認識すると、
HISASHIの遊び心を垣間見れた喜びに浸ってしまう。(苦笑)
そして、いよいよ客電が落ちて...客席からどよめきが溢れ出す。
重厚なストリングスが奏でられると、どよめきは怒涛のような嬌声となって
会場は一気に熱を帯びていく。
後ろのスクリーンが映し出す映像は、どこか幻想的でしかも色彩が美しい。
“今までにない試み”というように、それ(スクリーン)自体が
一種の作品として成り立っているような感じがした。
≪1曲目♪HEAVY
GAUGE≫
重低音の調べとともに踊る光のベクトル。
スクリーンから発せられる幾何学的な映像をバックに、ブルーを基調とした照明を受けて
メンバーの姿が、浮かび上がる。
何もかもを呑み込んで行くような、圧倒的な音の洪水に鳥肌が立つ思いがする。
これが、“ショー”ではない、“ライブ”のはじまりだった。
≪2曲目♪FATSOUNDS≫
初のナマひゃ―――――――→!(笑)もう、姿が見えなくてもノッてしまえば
コッチのモノ。ライブは楽しまなくちゃ!そんなわけで、スクリーンに映像が出ないと
HISASHIが仮面付けているのか、メンバーがどんな衣装着ているのか、
まるで把握できず。この際、諦めてとにかく音を楽しもうと心がけた。(強がり/苦笑)
≪3曲目♪COME ON!!!≫
息つく暇もなく、ハードなナンバーが続く。
この時やっとスクリーンがメンバーを映し出して、それぞれの衣装の確認ができた。
(衣装)
HISASHI/アースブルーのジップアップ・ロングコート。
肩から腕にかけて黒いラインが入っている。深いスリットからは勿論、美しいナマ足。
噂の左側モヒカンは、想像以上によく似合っていた。
TAKURO/黒のロングジャケット。裾に鋲が打ってある。
パンツはグレーのマーブル柄。ジャケットの下には、赤いTシャツ。
TERU/上は黒いTシャツ。パンツも黒でラムの革パン(つや消し)。
JIRO/上だけしか確認できず。デニムにスパンコールのジャケットと黒Tシャツ。
ここまで、HISASHIはTALBO PLATINUM BLACK(通称黒タルボ)
TAKUROはJourneyman L.P.Sを使用。
(MC)
TERU「神戸――!まだまだGLAYに負けてるぞ――――ッ!もっともっと
思いっきりアツくなろうぜ――――――――ッ!!!」
≪4曲目♪彼女のModern...≫
ギターはそのまま。最初から飛ばしまくる!HISASHIが珍しく初めから
TAKUROサイドで演奏…まるでTAKUROを挑発するかのように。
そして例のごとくツインギターによるリフ合戦!!!
2つの音が、絡み合い交わり合いながら創り出すアツイ旋律。
私にとっては最高にドキドキした瞬間だった。
≪5曲目♪口唇≫
縦ノリの曲が続く。見渡すと、会場全体が縦に揺れている感じ。
TERUの声もよく出ていた。そしてHISASHIのソロのパートでも
やはりその音色を生かしていたのは、黒タルボだった。
≪6曲目♪生きがい≫
ここでHISASHIがJourneyman#015に。
ギターとベースのイントロがあたたかい曲調とあいまって、優しい世界観を創り上げる。
今までの縦ノリが、一気に横ノリへと変貌してしまった。
≪7曲目♪ここではないどこかへ≫
TAKUROのギターは多分Ovation99(エレアコ)
HISASHIはJourneyman#015。
ここまで、たたみ掛けるように続く曲の数々に、“ライブらしさ”を感じてしまう。
(MC)
TERU「ここで、新曲を聴いてもらいたいと思います....」
≪8曲目♪いつかまた逢えるときまで≫
明るい曲調の歌。春のようなイメージの曲なのに、歌詞は“恋は真夏のように”とか
“君の悲しみの果てに”という言葉が。
TERUはエレアコ(Alvarez by K.Yairi WY-1)
HISASHIはJourneyman#015。
TAKUROはキーボード(コルグSG pro X)に。
引き続きTAKUROによるソロ。
アルバムHEAVY
GAUGEの“Summer FM”の後に流れるストリングス。
そして…次の曲へと。
≪9曲目♪HAPPINESS≫
TAKUROのキーボードに、HISASHIのギター(Journeyman#015)が重なり
静かに歌い出すTERUの声を加えて、甘く切ない雰囲気に会場内が包みこまれてゆく。
バックに映し出された青と緑を基調とした光の演出が、とても美しくて。
この曲が持つ、静かだけど深く激しい情感を、効果的に表現していた気がする。
≪10曲目♪MERMAID≫
少しの小休止があり...いつの間にかジャケットを脱ぎ、赤いTシャツ姿のTAKURO。
ギターは多分TAKUROはRickenbacker 366−12。
HISASHIは黒タルボ。
これは縦ノリ系の曲。スピード感があって、今後、ライブで盛り上がりそうな曲だと思う。
途中、TERUがHISASHIの右側に回り、肩を抱いて顔を近づけようとしたところ、
HISASHIに“ススス...”といった感じで後ずさりされ、逃げられてしまうという場面も。
≪11曲め♪LEVEL DEVIL≫
HISASHIのSEが流れ、後ろのスクリーンに様々な映像が!
今回、神戸ライブに合わせて、携帯の着メロをこの曲にしたので、
結構、思い入れが強かったりする。(笑)
勿論、ガンガンぶっ放すGLAYとオーディエンス。
そして勿論、HISASHIは黒タルボ!
≪12曲目♪LOVE SLAVE≫
この曲...TERU氏、随分と歌詞が飛んでしまう。
だがしかし!そこは何事もポジティブな彼のこと、オーディエンスに歌わせるという
手法で、難なく乗り切ったつもりだろうけど、実際はかなりカラオケ状態になっていた
という事実は否めない...。(もっと頑張りましょう/苦笑)
≪13曲目♪SURVIVAL≫
去年、ドームで聴いたものとは、あきらかに違うグルーヴ感。
数をこなして、こなれた...というよりも、より完成されたイメージが。
曲が成長して行くっていうのは、こういう事なんだ…と実感した。
≪14曲目♪誘惑≫
もはや、GLAYのスタンダードになっている曲だと思う。
“ロックバンドGLAY”の魅力を最大限に引き出している感がある。
やはり、HISASHIのソロパートは、いつ聴いても鳥肌が立つくらい凄い!
(MC)
TERU「今回、HEAVY
GAUGEというアルバムを創った時に...迷い、戸惑い...
様々な不安を抱えていました。......こうしてツアーが始まって、ステージに一歩足を
踏みいれた瞬間...みんなを前にした時...不安だとか、見えない壁だとかを壊せたような
気がします。HEAVY
GAUGEというアルバムを聴いて、みんなも頑張って欲しいと。
そして、GLAYがみんなの支えになって行けたら...すっげー嬉しいです。
今日この時、曲に触れ合ってる瞬間...みんなが幸せであって欲しいと思います。
今日はね、ホントすっげー最高のライブだった!......残念だけど、これが最後の曲です。
HEAVY
GAUGEの中で、GLAYが大切にしている曲です...“Will Be King”」
≪15曲目♪Will Be King≫
本当に...TERUの心の叫びが聞こえた気がした。
そして...HISASHIの奏でるシタールの澄んだ音色に、心が洗われたような気がした。
TAKUROのエレアコが、HISASHIのジャーニーマンと重なり合って、
優しく、力強い音を刻んで...アンプラグドの時とは全然違うシンプルな印象を持った。
JIROのベースも秀逸だった。
HISASHIは固定してあるシタール(Jerry Jones ELECTRIC SITAR)
とJourneyman#015。
そしてTAKUROは何故かTERUのアコギ(Alvarez by K.Yairi WY-1)を使用。
TERU「ありがとう―――――!!!!ありがとう!神戸――――!!!!」
(本編終了)
≪アンコール1曲目♪Savile Row 〜サヴィルロウ3番地〜≫
メンバー全員、ツアーTに着替えて登場。
アンコールの1曲目がこの曲なのも、HEAVY
GAUGEツアーらしさが出ていると思う。
HISASHIはJourneyman#015。
TAKUROはJourneyman ST TYPE【TAKURO CUSTOM】。
≪アンコール2曲目♪生きてく強さ≫
明るい照明のもと、元気を貰えるこの曲で、会場は一気に盛り上がる。
会場を見渡すと、みんなの幸せそうな顔が見て取れる。
大合唱が、TERUの歌声と一緒になって....物凄い一体感を味わえた。
HISASHIは黒タルボ、TAKUROはJourneyman L.P.S。
最終曲まで、ギターはそのまま。
≪アンコール3曲目♪S.Sのテーマ≫
お決まりのように、JIROがマイクスタンドの前に立つと歓声が沸きあがる。
この日は、日曜日...しかも関西ということもあって......。
(MC)
JIRO「疲れたからと言って、12時から寝ないでね!」とクギを刺すコトを忘れないJIRO。
(言わずと知れた...ちゃんと、バギークラッシュナイトを聴くように、とのお達し/笑)
いつものように、TERUとJIROの掛け合いがあって...。
HISASHIのソロパートの後、軽くメンバー紹介。
“あくまでもシンプルに”“よりライブらしいライブ”を心がけたステージなんだ!と
改めて感じた。この辺が“硬派なライブ”たる所以なのだと思った。
≪アンコール4曲目♪ACID HEAD≫
ラストナンバーは、やはりこの曲!!!
もう、見えなかった鬱憤を晴らすように、痛む足(じん帯部分断裂/苦笑)のことも
忘れて、思いっきりジャンプしていた。カラダが勝手に反応してしまう。
そして、ここで特筆すべき出来事が。(笑)
またしてもTERUにつかまったHISASHI。(笑)
『今度は逃がさん!』とばかりに、HISASHIの首をガシッと抱きかかえたTERU。
♪退屈な夜も〜♪と歌うTERUにマイクを向けられたHISASHIは、観念したように
♪グルグル廻る♪と続ける。ギターを弾きながらなので、かなり辛い体勢。
TERUの満足そうな顔と、HISASHIの迷惑そう?な顔が好対照だった。(笑)
TERU「ありがとう神戸――――!!!最高でした!!!サンキュ―――――!!!!
ありがとう!!!ありがとう――――――!!!!!」
最後にタオルを客席に投げたTERU。客席に手を振るHISASHI、TAKURO、JIRO。
最後の最後まで、一切の虚飾を捨てた、真のGLAYの姿を見せるステージだったと思う。
このツアーが、GLAYの今後を左右していくんだろうな、という予感を抱きながら、
心地よい疲労感と共に席を立って、ホールを後にした。
Miko
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